エコーでわかる病気
エコーでわかる病気
脂肪肝は肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態で、特に肥満や飲酒習慣が関係しています。
主な原因は過度のアルコール摂取、肥満、糖尿病、高脂肪食などです。
初期は無症状が多いですが、進行すると倦怠感や右上腹部の不快感が現れることがあります。
エコー検査で肝臓の脂肪の蓄積具合を確認します。
生活習慣の改善が基本で、必要に応じて内服薬による治療を行います。
肝硬変は、肝臓が硬くなり、機能が低下する進行性の病気です。
慢性肝炎ウイルス感染、アルコール依存症、非アルコール性脂肪肝などが主な原因です。
腹水、黄疸、疲労感、出血傾向などが見られます。
エコー検査で肝臓の硬さや形態変化を確認します。
根本的な治療は困難ですが、病状の進行を遅らせるための薬物療法が行われます。
肝嚢胞は肝臓にできる液体で満たされた袋状の構造で、多くは良性です。
先天的な場合が多いですが、感染症などが関与することもあります。
小さな嚢胞は無症状ですが、大きくなると腹痛や圧迫感を感じることがあります。
エコー検査で嚢胞の存在や大きさを確認します。
通常は経過観察で、症状がある場合は嚢胞の穿刺排液が行われます。
肝血管腫は肝臓に発生する良性の血管のかたまりで、多くは無症状です。
正確な原因は不明ですが、先天的な要因が考えられています。
ほとんど無症状ですが、稀に大きな血管腫が圧迫症状を引き起こすことがあります。
エコー検査で血管腫の特徴的な画像を確認します。
無症状の場合は治療を必要とせず、経過観察が基本です。
胆石は胆嚢や胆管内にできる結石で、痛みや感染症の原因になります。
高脂肪食、肥満、女性ホルモンの影響などが関係しています。
急性の強い右上腹部痛、発熱、黄疸などが現れます。
エコー検査で石の有無や大きさを確認します。
症状がある場合は胆嚢摘出手術や薬物療法が行われます。
胆嚢内にできるポリープ状の突起物で、多くは良性ですが、がん化のリスクもあります。
コレステロールの蓄積や炎症が関与しています。
無症状が多いですが、大きくなると痛みや胆石症状を引き起こすこともあります。
エコー検査でポリープの大きさや形態を観察します。
定期的な経過観察が主ですが、がん化リスクがある場合は胆嚢摘出が検討されます。
胆嚢の壁が肥厚し、ポリープ状の突起が形成される病気です。
コレステロール蓄積が原因と考えられていますが、明確な原因は不明です。
右上腹部の不快感や胆石に似た症状を引き起こすことがあります。
エコー検査で壁の肥厚やポリープの有無を確認します。
症状がある場合は胆嚢摘出が行われることがあります。
胆嚢に発生する腫瘍で、良性と悪性(がん)が存在します。
具体的な原因は不明ですが、胆石がリスク要因となることがあります。
腹痛、黄疸、体重減少などが見られます。
エコー検査で腫瘍の有無を確認し、追加のCTやMRI検査が行われることもあります。
悪性が疑われる場合は、手術による胆嚢摘出が行われます。
膵臓にできる液体で満たされた袋状の構造で、種類により悪性化のリスクがあります。
先天的な場合が多いですが、膵炎の影響で発生することもあります。
無症状が多いですが、大きくなると腹痛を引き起こすことがあります。
エコー検査で嚢胞の位置や大きさを確認し、必要に応じてMRI検査も行われます。
経過観察が一般的で、悪性化リスクがある場合は外科的治療が検討されます。
膵臓内にできる結石で、膵管の閉塞を引き起こします。
慢性膵炎が原因となり、アルコール依存症や高脂肪食がリスク要因です。
腹痛や下痢、脂肪便などが見られます。
エコー検査で石の有無を確認します。
薬物療法や手術で膵石の除去を行います。
膵臓にできる腫瘍で、良性から悪性まで種類があり、膵臓がんが含まれます。
原因は不明ですが、喫煙や慢性膵炎がリスク要因です。
腹痛、体重減少、黄疸などが見られます。
エコー検査やCTで腫瘍の状態を確認します。
外科的切除が基本ですが、悪性の場合は化学療法や放射線療法が行われます。
脾臓が腫れて大きくなる状態で、感染症や血液疾患が原因となります。
感染症、血液疾患、肝硬変などが主な原因です。
腹部膨満感や圧迫痛を伴います。
エコー検査で脾臓の大きさを確認します。
原因に応じた治療が行われ、重症例では脾臓摘出も考慮されます。
脾臓に発生する良性の血管のかたまりです。
原因は不明ですが、多くは無症状で経過観察が行われます。
無症状が多いですが、稀に腹部の不快感が現れることがあります。
エコー検査で血管腫の特徴的な画像を確認します。
経過観察が主で、症状がある場合は外科的治療が検討されます。
脾臓に発生する腫瘍で、悪性のリスクもあります。
原因は不明ですが、リンパ腫や血液疾患が関連しています。
腹痛や腹部膨満感が現れます。
エコー検査やCTで腫瘍の確認を行います。
悪性の疑いがある場合は脾臓摘出が行われます。
腎臓内にできる結石で、尿路の閉塞を引き起こします。
高カルシウム血症や脱水が原因となることがあります。
腰痛や血尿、尿の出が悪くなるなどの症状が現れます。
エコー検査で石の確認が行われます。
薬物療法や衝撃波破砕術が行われます。
水腎症は、尿の流れが腎臓から膀胱へとスムーズに移動できず、腎臓内部に尿がたまる状態です。これにより、腎臓の腫れや損傷が引き起こされる可能性があります。
尿管の閉塞が原因で、結石や腫瘍、膀胱への逆流などが引き金になることが多いです。
初期段階では無症状の場合もありますが、進行すると腰痛や腹部の不快感が現れます。
エコー検査やCT、MRI検査により腎臓の腫れや尿のたまり具合を確認します。
原因に応じて治療が異なり、結石の場合は取り除くための手術が行われることが多く、場合によっては尿管にステントを挿入します。
尿の中に含まれるミネラルが固まってできた結石が尿管に留まる状態です。
水分不足や特定の食事が原因となり、体内で結晶が作られやすくなることで発生します。
激しい腰痛や腹痛、血尿などがみられます。
エコー検査やCT検査を行い、結石の位置や大きさを確認します。
痛みが軽度であれば自然排出を待ちますが、大きな結石の場合は手術や体外衝撃波で破砕する治療を行います。
腎臓内に液体がたまった袋状の構造が形成される状態です。
加齢によるものが多く、遺伝的要因もあります。
通常は無症状ですが、大きくなると圧迫感や痛みを感じることがあります。
エコー検査で嚢胞の有無やサイズを確認します。
特に治療が必要でない場合も多いですが、症状が現れる場合は穿刺や手術を検討します。
腎臓に発生する腫瘍で、良性と悪性のものがあります。
遺伝や喫煙、肥満などが関係すると考えられています。
無症状の場合もありますが、血尿や腰痛が生じることがあります。
エコー検査やCT検査で腫瘍の位置や大きさを把握します。
腫瘍の大きさや悪性度により、手術や放射線治療を行います。
心臓の筋肉に酸素が行き渡らなくなり、筋肉が壊死する状態です。
冠動脈の動脈硬化が主な原因です。
胸痛や息切れ、吐き気、冷や汗などが急に現れます。
心エコー検査や血液検査、心電図で心筋梗塞の有無を確認します。
血流を再開させるためのカテーテル治療やバイパス手術が行われます。
心筋が肥厚や拡張、硬化することで心臓の機能が低下する病気です。
遺伝や加齢が原因とされることが多いです。
息切れやむくみ、疲労感が現れることがあります。
エコー検査や心電図で心臓の状態を詳細に評価します。
薬物療法や生活習慣の改善を行い、症状に応じて手術も考慮します。
心臓の弁に異常が生じ、血液の流れに影響を及ぼす病気です。
先天性のものや感染症が原因となることがあります。
息切れ、むくみ、胸痛などが見られます。
心エコー検査で弁の動きを確認し、弁膜の状態を診断します。
薬物療法や手術によって、弁の機能を改善します。
心房を隔てる中隔に穴が空く先天的な異常です。
先天的な発育異常によるものです。
軽度の場合は無症状で、重度になると息切れや動悸が生じます。
心エコー検査や心臓カテーテル検査で穴の大きさや位置を確認します。
軽度であれば経過観察が基本ですが、重度の場合は手術で修復を行います。
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