レントゲン・CTでわかる病気
レントゲン・CTでわかる病気
肺がんは肺の細胞が異常に増殖し、腫瘍を形成する病気です。喫煙者に多く見られますが、非喫煙者にも発症する可能性があります。初期段階では症状が現れにくいため、定期的な検査が重要です。
主な原因は喫煙で、タバコに含まれる有害物質が肺の細胞にダメージを与えます。その他にも、大気汚染やアスベスト、放射線への長期的な曝露が関係することがあります。
症状には長引く咳、血痰、息切れ、胸の痛み、体重減少などが含まれます。
レントゲン検査では異常な影が確認でき、CT検査では腫瘍の詳細な位置や大きさを把握することが可能です。必要に応じて、生検やPET検査も行われます。
治療はがんの進行状況により異なり、外科手術、化学療法、放射線治療、免疫療法などが選択されます。
肺炎は、細菌やウイルスの感染によって肺が炎症を起こす病気で、特に高齢者や免疫力が低下している方に多く見られます。
原因は主に細菌やウイルスの感染で、インフルエンザウイルスや肺炎球菌などが関与します。
発熱、咳、痰、息切れ、胸の痛みなどが特徴です。
レントゲンやCT検査で肺の炎症の範囲を確認します。血液検査や喀痰検査も併用し、病原体の特定が行われます。
抗生物質による治療が一般的です。ウイルス性の場合には、対症療法が行われます。
結核菌が肺に感染することにより発症する伝染性の病気で、適切な治療が必要です。
原因は結核菌の感染で、飛沫感染により広がります。
長引く咳、血痰、発熱、体重減少、倦怠感などがみられます。
レントゲンやCTで病変部位を確認し、喀痰検査で結核菌を特定します。
抗結核薬の服用を数か月間継続します。薬剤耐性がある場合は、特別な治療が必要です。
気胸は、肺から空気が漏れて肺がしぼんでしまう病気で、突然の胸痛や呼吸困難を引き起こします。
原因には外傷や肺気腫などがあり、激しい運動や咳が引き金になることもあります。
突然の胸痛、息切れ、呼吸困難などが挙げられます。
レントゲンやCTで肺がしぼんでいる部分を確認し、空気の漏れた範囲を把握します。
軽症の場合は自然治癒を待つことが多いですが、重症の場合は胸腔ドレナージなどが行われます。
肺水腫は肺に水分がたまり、酸素の取り込みが阻害される病気です。心不全や腎不全に伴うことが多いです。
心不全、腎不全、急性の肺損傷が主な原因です。
息切れ、呼吸困難、ピンク色の痰などがみられます。
レントゲンやCTで肺の水分貯留の状態を確認します。
酸素投与や利尿薬の使用が一般的です。心不全による場合は、その治療も行います。
COPDは慢性的な気道の炎症で、主に喫煙が原因で発症します。
長年の喫煙が主な原因で、大気汚染や職業的な化学物質曝露も関係します。
慢性的な咳や痰、息切れが特徴です。
レントゲンやCTで肺の過膨張や気道閉塞の状態を確認します。
禁煙が最も重要です。薬物療法や酸素療法も行われます。
間質性肺炎は肺の間質部分に炎症が起こり、進行すると呼吸機能が低下する病気です。
原因不明のケースが多く、遺伝的要因や環境因子が関与することもあります。
息切れ、咳、疲労感などが現れます。
レントゲンやCT検査で間質部分の炎症を確認します。
ステロイド薬の投与や、免疫抑制剤が使用されます。
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