大腸カメラでわかる検査
大腸カメラでわかる検査
大腸ポリープは、大腸内壁にできる良性の腫瘍で、がん化する可能性があるため定期的な検査が推奨されます。
原因としては、食生活や遺伝的要因が考えられます。高脂肪・低食物繊維の食事がリスク要因です。
多くは無症状ですが、大きなポリープになると便に血が混じることがあります。
大腸カメラでポリープの有無を確認し、必要に応じて生検を行います。
内視鏡手術での切除が一般的です。
大腸がんは大腸の内壁にできるがんで、早期発見が非常に重要です。
遺伝や生活習慣が関係しており、肉食中心の食事や喫煙もリスクを高めます。
血便、便秘や下痢の繰り返し、体重減少などが挙げられます。
大腸カメラで病変を確認し、組織を採取してがん細胞の有無を調べます。
手術や化学療法、放射線療法が行われます。
主に大腸の表層である粘膜から粘膜下層までに起こる炎症で、大腸のびまん性炎症性疾患として厚生労働省の特定疾患に指定されています。「びまん」は局所ではなく広範囲に起こることで、潰瘍性大腸炎は炎症が肛門部から口の方に向かってひろがっていくという特徴を持っています。
病変のある場所により、直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型などに分類され、範囲が広くなるとそれだけ症状を改善するのは難しくなります。
潰瘍性大腸炎は治療でいったん良くなっても、ぶり返すことが多いため、長期間に渡ってコントロールしていく必要があります。発症は男女に偏りがなく、年齢層も幅広いのですが、発症のピークは20代だとされていますが、近年高齢者でもみられるようになりました。
日本では少ない病気だったのですが、近年は増え続けており、平成25年度末の医療受給者証や登録者証交付件数の合計は166,060人にもなっています。
はっきりとした原因はまだわかっていませんが、大腸粘膜を白血球が攻撃する自己免疫疾患ではないかと見られています。なんらかの遺伝要因や食生活も関係しているとされており、腸内細菌やストレスの関与も指摘されています。
初期症状としては、下腹部の違和感があり、やがて下痢や便に血が混じるようになります。さらに進むと、便に粘液や膿も混じり始めます。また、発熱や腹痛が起こり、体重減少、貧血なども現れてきます。
そして、関節や皮膚、眼、心筋、すい臓などにも影響を及ぼし始める場合もあります。通常、こうした症状が起こる活動期と、治まっている寛解期を繰り返していきます。そのため、症状が解消したからと治療を中断するのは厳禁です。
大腸カメラで炎症や潰瘍の範囲と程度を確認します。
抗炎症薬や免疫抑制剤の服用が一般的です。
クローン病は、消化管のどこにでも炎症が生じる疾患で、大腸にも影響を及ぼします。
原因は不明ですが、遺伝的要因や免疫系の異常が関与しているとされています。
腹痛、下痢、発熱などが見られ、栄養吸収不良による体重減少もあります。
大腸カメラで炎症の状態を確認し、生検で確定診断します。
抗炎症薬や免疫調整薬、栄養療法が行われます。
大腸の壁に小さな袋状の突出ができる状態を指し、炎症が起きると憩室炎になります。
高齢化や食物繊維不足が主な原因とされています。
多くは無症状ですが、憩室炎になると腹痛や発熱、便秘が現れます。
大腸カメラで憩室の有無を確認します。
症状がある場合は抗生物質の服用や食事療法が行われます。
大腸の粘膜の下に発生する腫瘍で、良性と悪性があり、がん化するリスクもあります。
原因は不明ですが、まれに遺伝的要因が関係することもあります。
無症状であることが多く、定期検査で発見されることがほとんどです。
大腸カメラで異常が見つかると、組織検査で腫瘍の性質を調べます。
腫瘍の大きさや性質により、経過観察や内視鏡手術が選択されます。
細菌やウイルスが原因で腸に炎症を起こす病気です。食中毒として発症することもあります。
主に食べ物や水を介した細菌やウイルス感染です。
腹痛、下痢、嘔吐、発熱が特徴です。
大腸カメラや便検査で原因菌を特定します。
抗生物質や水分補給が行われますが、軽症の場合は安静と食事療法で回復します。
痔核は、直腸や肛門付近の静脈が膨らんでできる腫れで、いわゆる「痔」です。
便秘、長時間の座位、妊娠などで腹圧が上がることが原因です。
排便時の痛みや出血、かゆみが一般的です。
大腸カメラや肛門鏡で直腸や肛門の状態を確認します。
軽症では生活習慣の改善、重症の場合は手術が検討されます。
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